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産業・成長企業アナリスト 朝香友博

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第2次ソニーショック。TOPIXはバブル後最安値

ソニーの株価が1000円を割り込んだ。
と同時に、TOPIXもバブル後最安値の28年ぶり水準。

2003年4月のソニーショック時もTOPIXはバブル後最安値をつけました。

日経平均はバブル後最安値(7054円)に追随するのでしょうか・・・

2007年も米大統領選の前年だった・・・・

先程、ちょっとポジティブな話を書いたので、
次はネガティブな話を。

2007年、リーマンショックの前年にして、
現在のように世界経済の警戒感が沸き起こっていた年末でもありました。

2007年はたしかにアノマリー通り、
ダウはわずかながらプラスを維持できたものの、
日経平均は11%下落した年でもありました。

もう一度、リピートします。

ダウはわずかながらプラス。
日経平均は2ケタのマイナス。

それに加えて、世界恐慌時と同じく、
欧州大混乱。

なんだか、今と同じに思えませんか?

相場は人が動かし、株の人工知能には相場の過去の動きが埋まっており、
皆がそれに基づき動きます。

しかも、世界の株式市場の連動性はかつてなく、高まっており、
日本市場は先進国、新興国共に0.8前後、
米国市場もユーロ市場に0.8前後と、
世界恐慌当時を彷彿とさせる。

相場は記憶のゲームだ。
かつてない危機の到来を感じてやまない。

『世界大恐慌-1929年恐慌の過程と原因』

『世界大恐慌-1929年恐慌の過程と原因』(侘美光彦著、御茶の水書房)
という本の中にこんな記述がある。

「連邦準備当局は金融政策による株式ブームの抑制に失敗し、
(中略)
この影響によって29年初期から民間住宅建設の急減、
鉄鋼・自動車等の早期的生産減少、
そして、8月頃から工業生産指数全体の低下が導かれていった。
アメリカの景気下降はこうして株式恐慌発生(29年10月)に先立つ
数か月前に開始されたのである。
また、株価崩落のきっかけが、事実上、連邦準備局の行為とは別のところから
導かれたのも当然であった」

現在は利上げが無かったり等と当時との違いはありますが、

民間住宅建設の急減、
鉄鋼・自動車等の早期的生産減少、
そして、8月頃から工業生産指数全体の低下

こういった要素はどの景気後退時にも大抵は見られる傾向で、
株価大暴落の予兆として、その時よりも前に顕在化している事が多い。

この株価の暴落研究にだけ特化したコンテンツを集めたサイトを並行して、
自分の探求心の満足のために進めていきますが、
このブログでも同じような事は記載していきます。


株価大暴落~金融市場危機の予兆を歴史に学ぶ~
http://stockcrisis.blog.fc2.com/

3年か5年か7年か10年後?
に役立つための情報集約をしていくつもりです。

株価大暴落~空売りの難しさ、その時歴史は動かなかった~

ある一冊の本を移動中に読んでいた。

「暴落の着火点」(土方薫氏著書、日本経済新聞社)

なかなか興味深かったので、ぜひお手に取って読んでみてください。
これを読んでいて、色々と思い出したこと、
最近の私のブログ記事と連動して思う事がある。

この本の中で紹介されているが、
2007年2月 グリーンスパン元FRB議長が景気後退に言及したのに対して、
2007年3月 バーナンキ議長はサブプライム等の一連の問題を大きな問題ではないと
問題を過小評価していた。

前に私も指摘したが、
現職者はネガティブに前もって発言などできないのだ。
1929年の世界恐慌の2年前、
フーバー大統領も株価の過熱を思いつつ、
それを公にしたのは公務を離れてからだ。

現職の要職者はネガティブの発言をしないものだ。
するときには事態はすでに大きく悪化ている。

ですから、先日、バーナンキ議長の内緒話と題した
イマジネーションを掲載しました。
それが正しいか正しくないかはわかりませんが・・・・

では、前もって危機を感じた時点で
空売りすれば儲かるのか?

事はそんなに簡単ではない。

2006年9月にルービン教授が金融危機への警笛を鳴らしたが、
その時点で株や原油を空売りしたら、
大惨事となって、大損している。

この本の表現を借りると、

正しく分析して大損、
ハッピーエンドが約束されない「正論」、
音楽がなっている限り踊り続けろ、

という事だ。

私は2005年に受けたブルームバークへの取材で確かこう答えた。

記者:「では、最後にこれからどの銘柄に注目されますか?」
私:「これからは、今からとか明日からとか?」
記者:「そうですね」
私:「すみません、ありません」
記者:「え?」
私:「インドは潜在成長力もとてもつよい国なので、
超長期的には今買ったって次の好景気時に儲かっているかもしれません」
「しかし、今からの投資はリスクが大きい」
「私はこれから半年~1年かけて、
インド株市場からすべての資金を徐々に抜いていこうと思っている。
それは日本株も中国株も」
「今、市場は熱狂している。だからこそ、ここで資金を抜くんです。
この大切さも伝えたい」

と述べて取材は終わった。

しかし、実際にブルームバーグに日本語版にも英語版にもこの部分は掲載されなかった。

掲載されたのは、証券会社にとって
いい部分だけ。

そして、証券会社の「こんなにブームが来た投資信託は久しぶり」
などと、一見これからどんどんインド株を買いなさいというような記事だった。

そして、年が明けた2006年春、

私の当時のインド株サイトは、
インド株の検索でも上位3位以内で、
今のサイトの100倍のアクセスがあった。
自分でも怖くなるくらいだった。
そんな中、
ブログ閉鎖を決め、
「すべての資金を株式市場から引き揚げます。
バラ色を感じる時が引き時です。
株がわからない人まで熱狂して買っています。
これをバブルと言わずに何をバブルと言えばいいでしょう。
これまでお読みいただきありがとうございました」
と最後のメッセージを記した。

それは大きくは正しく、小さくは間違っていた。

インド株(投資をしていたインフォシス)は正しかったが、
上海株や日本株では2007年にさらなる高値をつけている。

もし、その後に空売りをガンガンやっていたら、
きっと昨日の米債券王グロス氏のように、
ボロ負けして「敗北宣言」をしたに違いない。

ただ、当時は私はまだ空売りをしない長期投資家だったので、
それから3年間は投資ををまったくしなかった。

そして、無傷でリーマンショックを見て、
今頃来たんだ激震が・・・・と思いながら、
この暴落で空売りできたらボロ儲けだなと思い、
テクニカルの勉強を本気で取り組み始めた経緯があります。

そんな私には、この本の、

正しく分析して大損、
ハッピーエンドが約束されない「正論」、
音楽がなっている限り踊り続けろ、


という言葉が身に染みる。

2007年当時の野村金融研究所のレポートを読むと、
グリーンスパン元議長は警笛を鳴らしているが、
まだ低金利なんだから2008年前半とかに株価の急落なんか近いうちにないでしょ、
とレポートしている。

なんだか最近の日経にこんな論調のアナリストいませんでした?
今から振り返ったら、グリーンスパン元議長の勝ちだ。

で、現在。

1929年以来の世界恐慌なんてこともありうると思う?
を議題にとことん討議した今日この頃。

第2次世界大戦以降の欧米パワーのパラダイムシフト、
新興国経済の景気後退、
市場のIT化が重なり、
ある日に超暴落が起きる可能性があるね

と議論した。
前の私であれば、おそらく先月で2009年春以来の投資資金を引き揚げていただろう。

しかし、上記なような経験を踏まえ、
投資スタイルも通常時は相場につき、
非常時だけは相場に向かう
スタイルに変化した今は、
上昇相場が例えばQE3で始まれば、最後の祭りにお付き合いしながら、
一方で、
いつでも緊急脱出できるように備えたいと思う。

そして、
これから株価の大暴落だけを少しづつ探求してみたいという、
欲望も出てきた。

近いうちに、
「株価大暴落~その時歴史は動かなかった~」という
ブログでも並行して作ろうかなと思いました。

正論で儲かるほど相場は甘くないーここに果敢にチャレンジを挑んでいきたい。

一生、相場の研究が止むことは無さそうです。

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