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ドイツ勢、EV路線へ急ハンドル パリ自動車ショー
開催中のパリ国際自動車ショーは「電気自動車(EV)祭り」の様相を呈している。2年前までプラグインハイブリッド車(PHV)を当座の本命とみていたドイツ勢も、その姿勢を一変。独ダイムラーと独フォルクスワーゲン(VW)が派手に「カエル跳び」となる戦略を発表するなど、出遅れを取り戻すように一気にEVを前面に押し出してきた。
※引用:日経電子版2016年10月14日よりhttp://www.nikkei.com/article/DGXMZO08217110R11C16A0000000/
ということで、
予想通りの展開になってきました。
予想と言っても、
産業界の先端でリアルな人々との交流から持ってきた予想であって、
自社オフィスでばかり働いて予想を下すアナリストとは少し違いますから、
当たったというのとも違う気がする・・・
産業関係者のシナリオ通りといった方が正確だろう。
米国で活況を帯びていたEV開発、
中国の国策、
ここにドイツ勢が主軸をEVにしたことで、
勝負ありですね。
今、
私のヨーロッパの富裕層仲間は、
テスラで自動運転ドライブを楽しんでいることは先日お伝えした通りです。
これを黙ってみているドイツ勢ではない。
■テスラをライバル視するVW
排ガス不正を受けて電動化シフトを鮮明にしたVWは、さらに踏み込んだ。
パリの目玉はコンセプトEVの「I.D.」。1回の充電で600キロメートル走行できる。VWブランド乗用車部門を率いるヘルベルト・ディース氏はプレスデーのスピーチで「我々の将来は電動化、そしてフルコネクテッドにある」と述べ、「テスラ、アップルのような新しい競合をターゲットにしている」と明言した。公の場のスピーチで競合を名指しすること自体珍しいが、テスラなどシリコンバレー企業への対抗心をあらわにした。(同上)
東南アジアでは、
トヨタなどの日本勢が
EVの導入を阻止していると見られている向きもあり、
今回のモーターショー以降は
中国の政財官の切り崩しを相当くらうだろうな。
投資で重要なのは逆張りだが、
それと同じくらい強力な順張りには逆らわずに乗っかるというのも
重要だ。
EVというものが順張りトレンドになりつつあった時、
トヨタは決断を間違った。
株で言うと、
アベノミクスが始まったころに空売りしてるようなもんでしたよ。
あの燃料電池自動車は。
そして、
今後は順張りトレンドに順応した欧州勢との差が
世界の市場でじわじわと広がるかもしれない。
2014年10年目線で、
トヨタを買ってはいけない(かもしれない)分岐点だと申し上げたが、
そろそろそれが現実のものになろうとしている・・・
東南アジアやアフリカで、
マニュアル車からオートマ車に切り替えて喜んでいる消費者に
車を売って喜ぶのもいいが、
我が国No1の自動車メーカーが
最先端の先進国の顧客を狙わなくてどうする。
ある意味、
日本の国力低下と比例していく未来のようだが。
いずれにしても生き残るのは変化に柔軟な会社。
長期投資すべきは、
そういったところにしたいと改めて思う。
そのうえで、
東レのCMのように
「素材は社会を変える力がある」のキャッチではないが、
これからの日本が何で飯を食べていくのか、
そのけん引役になれる成長企業に資金を提供していくのが、
われわれ投資家の役目だろう。
今回のニュースを見て、
私はその想いを一段と強くした。