原油は終値でも34ドル台に
米国原油の海外輸出解禁見込み、
一向に減産のない中東原油で、
リーマン後の最安値を目指す原油。
これが株安にもつながっているようですが、
長期的に見れば何度も言うようですが、
日本や中国などの消費国にとってはこんなありがたいことはない。
中国は4年半ぶりの元安による輸出力の強化、
原油安で為替で上昇する素材コストの相殺、
度重なる金融緩和で、消費主導の内需経済へ向けて歩みだしており、
8月9月にあれだけ世界の金融市場の癌となった中国にとっては長期的に好影響だとみておきたい。
日本も左を向けば中国、右を向けば北米の消費が堅調であれば、
日本経済にとっても恩恵が大きいだろう。
この原油やエネルギー価格の減速で怖いリスクがあるとすれば、
中東や新興国発のテロや紛争といったところはあるだろう。
貧しくなると衝突が多くなるし、やけくそ的な行動も出てくるかもしれない。
中東やロシアなどに限らず、
資源国である南アフリカの通貨ランド安は急速に進んでいるし、
トルコやマレーシアといったイスラム教国家の対外債務が大きいことも
ひょっとしたら何らかの導火線になることもあるかもしれない。
もっとも、
あるかどうかもわからないことが起きれば、
相場は暴落するが、
賢明なる投資家は、
それをリスクではなく、チャンスとして活かす好機にするので、
心配はいらないだろう。
いずれにしても、
今のところエネルギー純輸入国である日本国民の一人として、
この原油安を歓迎し、その気持ちをマネーに託して、
ありがたやありがたやと原油を買いたいと思う。
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