おっぱい社長の熱意、僕がピジョンを好きな理由
私は日々、日本のモノづくりをする開発者の元を訪ねています。
開発者や職人の汗と涙が大好きな投資家です。
そんな私がピジョンを好きから大好きになったのは、
創業者である仲田祐一(故人)さんの開発の熱意を知ったから。
ピジョンの哺乳瓶を使った事があるご家庭はいっぱいあると思います。
国内シェア7割ですから当然と言えば、当然ですが。
そんなピジョンも、
当初は昭和24年に発売した日本初のキャップ式広口哺乳瓶が思うように売れず、
傾きかけた会社を救うべく仲田さんはびっくりすることをしかけた。
なんと1955年からの6年間で、およそ1000人もの女性のおっぱいを
実際に吸って哺乳瓶を改良したのです。
私はこれに衝撃を受けました。
最初はウソだと思いました。
10人を1000人と偽っているのではないかと。
しかし、事実のようなのです。
「それはですね、仲田は出産経験のある水商売の女性に応分の謝礼をお支払いして、
おっぱいを吸わせてもらっていたのです。もちろん名刺を渡して、
身分と目的を明らかにしてからです。仲田にとっては、
真面目な研究の一環だったんですよ」(ピジョン広報)
私の周りには、理論よりも事実に基づいて開発をし、
世の中をより良くした開発者に恵まれています。
それでもこの話には衝撃を受けました。
ピジョンがこの姿勢を失わない限り、
私は応援をし続けたいと思います。
現在の株価は決して割安といえる水準ではないが、
こういう会社こそ、○○ショックの暴落で、
秘かに拾っておくべき会社なのです。
私もこの熱意に負けないように、
日々を生きたいと思います。