まず始めに、
新型肺炎などで大変な想いをなさっている全ての方に、
心からお見舞いを申し上げます。
中国はもとより、
春節で多くの中国の方々が来ていた日本も、
来週・再来週にかけてどこまで深刻な被害が出るのか、
ひとりの人間として、
人命的にも経済的にも
ダメージが少しでもないことを祈るばかりです。
そんな中で大変恐縮ではございますが、
本日の日経新聞に、
昨年末に上梓した新刊の広告を掲載(総合2面)
しております。

大変心苦しくはございますが、
株価の観点から
少し近況をフォローさせて頂きたく存じます。
まず最初に、
12月末の書籍としては
かなり遅めの広告になったのは、
ちょうど秋から続いた株価上昇の
一旦の調整がそろそろ起こっているのではないかと、
想定していたためです。
これは前著『さらば10倍株~』に書いたように、
1月後半から3月に株価調整が起こりやすい
というアノマリーに基づいたもので、
(99年も本格上昇は3月から始まりましたし)
押し目の好機想定として
ある程度大雑把に、
広告を年内から2月月初に組んでいたものでした。
(それも事実ですが、未来は見えませんから、
バランスを取ってエイヤーっと1~3月の真ん中にしたのもありますよ)
相場を巡る環境は、
11月に書いた相場観以降、
・ハイテク株の絶好調
・半導体の底打ち(2月1日の日経記事でもありました)
・世界主要国金融政策の低金利維持
・世界経済の最後の砦、米住宅市況景況感好調
・米国以外の主要国の経済指標に反転の兆し
など、
概ねメインシナリオに沿って
進んで参りました。
が、
しかしです。
ご存じのように、
新型肺炎の問題が電王石化の如く市場を覆い、
先週末の米国市場の
ダウ600ドル超の暴落など、
またも頭の痛い逆イールドなども出てきており、
不透明感と不安感が
マーケットを襲っております。
これは全くの想定外です。
幸い、
このブログを普段からお読みになっておられれば、
先々週の水曜日から
何度か売りのリスクオフを、
奇妙な動きを始めた米金利や
留学先だった上海経由の情報源などを根拠に
仕掛けるなどをしてきたのですが、
(新興株はその間に急落をしたわけですが、プット買いや先物売りなどをしかけ、新刊掲載20銘柄は一切に手を付けておりませんので念のため)
2020年内に
短期リスクオフ・アクション自体を起こさざるをえない
マーケットサインが点灯することも
メインシナリオとしては想定外でした。
それでも、
これは短期的な予防策であって、
2月1日の日経新聞16面、
電子版にもありましたように、
「有事」が誘う静かな買い 新型肺炎、つれ安銘柄を物色
(URL長いためリンクは記事タイトルをクリック)
わたしも
有事による悲観的な場面は
最終的かつ中長期的には買いが正解になるだろうと
考えています。
私は専門家でもないので詳しくはわかりませんが、
新型肺炎はSARSやMERS同様に
ワクチンのない未知のものですから、
恐怖とパニックが世界を震撼させることは
容易に理解をできます。
実際にすさまじい勢いで感染が広まり、
死者も出ているわけですから、
用心にこしたことはありません。
ただ、
不幸にもお亡くなりになっているのは
今のところ、
あまりに発病者の多く&初動の遅く
十分な医療を施せない中国内の話であって、
(死者の数など中国の数字があてになるか疑問で
警戒を続ける必要はありますが)
これから感染者がどんどん増えても、
中国外の重症者、
死者(1月31日時点で0人)が
そんなに警戒したほど増えなければ、
過去のような有事買いの経験則の事例の1つと
なるかもしれません。
(正確には科学者でも研究者でも預言者でもないため、
最終的には日々の推移を見守りますが)
入院だけでいえば、
日本でもそれなりにインフルエンザ要因も
毎度ありますし、
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/
生死を分けるという意味では、
米国のインフルエンザ状況のほうが深刻です。
もちろん、
中国・日本を含む周辺国の混乱が今がまだ序盤で
これから主要経済圏での死者数などの
深刻さが増していき、
(追記:まだ序盤の悲観的なほうに結果はなりましたね)
それに加えて
米国経済がマヒするほど
インフルも深刻となるWパンチとなれば、
たしかに
悲観シナリオを組まされるような相場展開、
それに呼応した最悪な金利の動きなども
あるやもしれません。
ですので、
今や世界のサプライヤー・消費の巨人となった
中国産業の大打撃・停滞による
世界経済の落ち込みなどへの警戒は
引き続き頭の隅におきつつ、
最悪な最中で打ち出される
希望の金融・経済対策が見えてきたあたりが、
今度の有事も最大の買い場となり、
この新刊の最高の活用の場になるのではないか
と思います。
思います・・・
はあくまで主観ですし、
総悲観やパニックや悲鳴には
買い向かいたい性分がありますが、
(先々週の水曜日のような、逆に一般の方の一般の情報によるまだパニックとは言えないような状況でリスクオフを仕掛けるのは嫌いではないです)
最終的には
マーケットや経済環境の
数値の水準と方向性に従いますが、
過去の感染症の有事買いも
立派な確率優勢を
示してはいますので、
今度もまた1年、3年、5年先を
10年目線で見据える投資家にとって、
大いなる糧となる坂道を歩むのだと、
そう願いたいものです。
だって、
あなたはSARSが落ち着いた以降に
香港に行くのが怖かったですか?
あなたはMERSが落ち着いた以降に
ドバイに行くのが怖かったですか?
あの時も該当路線には飛行機の空席が目立ちましたが、
人類は国際線に乗るのを止めたでしょうか?
答えはむしろ逆で、
世界で底上げされていった経済の恩恵を受けた人々は、
どんどん国際線に乗って、
世界のあちこちで消費し、ENJOYをしてきたわけです。
そう、過去の記憶など色褪せて。
そういえば、
わたしが上海交通大学に留学したのは、
まだSARSの終息宣言頃の2003年夏で、
それはそれで国内がスーパー衛生的になりましたし、
(中国内の過去との比較で、です。
日本と比較すればそれでも・・・ですが)
そのような混乱によるマイナスを取り返すべく、
多くの方が前向きに多様なビジネスチャンスに
取り組んでおられました。
もちろん報道では中国パニックが続いておりますが、
中国の投資家友人は、
「暇すぎて、2020年末・21年はひょっとすると
ベビーラッシュになって、中国の高齢化・少子化に
貢献しちゃいそうだよ」という
楽観的な人々が長期的には再び経済を
元気するに違いありません。
長い目で見れば、
例えば旅行業界やインバウンド関連などは、
ドストライクで売られてますが、
時代はIT化の進化・深化で、
どんどん人は余暇時間が増え、
そのメガトレンド※は変わらないでしょうから、
今度の混乱が収束した後、
そういう売り込まれてズタボロになった
金の卵を狙うのが「価値>価格を考える長期投資家」
の成すべきことでしょう。
※メガトレンド、これは長期投資に欠かせないマクロの視点。何年も前に書いて今はそれがリアルになってきた、例えば「冬の無い日本」、「自動運転・EV」などのメガトレンドの関連銘柄が長期的に10年目線で概ね成長軌道、株価上昇となったようなことです
もちろん、
この暴落相場にも関わらず
あまり影響を受けずに高値圏で横ばっている、
つまり、
全体市場の持ち直しで
最も早く上に飛び出る可能性の高い成長株を
中期で狙うことも
投資家として取り組むべきもう一つの視点です。
いずれにしても、
この新型肺炎問題で
それなりに世界経済が落ち込めば、
2020~2021年株バブルの
シナリオまでは望めなくなるかもしれませんが、
2020~2022年くらいまでの上昇相場を生み、
今回が底・調整の押し目になることを
期待したいものです。
そして、
今週の月曜日以降に
再度マーケットが荒れていく中で、
その後の中長期シナリオに変化がなければ、
テンバガーを狙う絶好の機会になるでしょうし、
景気後退にまで発展しそうな悲観シナリオに
傾いていくにしても、
一旦の短期的な急落後には、
短期で狙う2倍株の機会にもなるでしょう。
今月下旬、
2月22日に設定した
「発売即・大増刷記念企画」は、
ある意味で企画としては
新型肺炎収束後に再度の仕切り直しの機会として
活用していただけましたら幸いです。
それにしても
2月頃の押し目・調整は望んでいましたが、
いやあ、こんなに急落しなくても・・・・って展開。
今回も
世界経済の魔坂にびっくりですが、危機は好機。
富の源泉です。
では、
続きはブログか22日に。
これも神様のお導き、試練だと信じ、
全力で臨ませていただいます。
お読みいただきありがとうございました。
そして、
みなさまくれぐれもお気をつけになり
どうかご自愛くださいませ。
(3月30日の追記として、最終フォローコメントを掲載しております)
2020年2月2日
朝香 友博
※参照
2019年の大化け株、
レアジョブ、ホープ、マーケットエンタープライズ、
アイルなども書籍・ブログ関連から輩出しております。
2017年2月にリリースした書籍では、
その後のフォローコメント時点から、
先般の年末年始にホープが10倍株を達成。
今回の新刊での
フォローコメント+αも
お見逃しなく!
<公式ページでの企画案内>
ちなみに、
2月初旬に広告は予定しておりましたが、
今回の特別企画は
株価の急落を受けて本決まりしたものです。
出版社様より2月22日に向けて
各主要書店様へ下記のPOPも配布されるのですが、
今回はあくまで電撃企画ということで、
当ブログ・公式サイト・広告・POPによる周知を
お気づきになった方のみが対象となりますので、
あしからず。
※POPイメージ
実際の書店さまの掲示が、
にもUPされております。
※企画ページの閲覧には、
書籍を元にしたパスワードが必要になります。


【内容情報】(出版社より)
さあ、2020株バブルがやってくる!
中小型株急騰相場必至で、
テンバガー獲得の大チャンス到来!
10倍株発掘のエキスパートが、
発掘ポイント、有望銘柄を徹底指南!
●最強の買いサインがトリプルで点灯!
2019年10月31日、相場上昇の強力なサインが1日で3つも点灯し、さらに30超の指標が1999~2000年ITバブル前夜と一致したということで、本書の著者、朝香氏がついに筆を執りました。
●過去に出版した銘柄本すべてで10倍株を的中!
朝香氏は、過去に出版した銘柄本すべてで10倍株を的中させています。しかも、それらの10倍株は、最有望銘柄、特選3銘柄、あるいは中小時価総額(300億円以下)の上位20銘柄から生まれています。改めてテンバガー発掘に時価総額300億円以下の中小型株が効率的だと証明されました。今回、「時価総額300億円以下の10倍有力銘柄20」を紹介していますが、その最大の理由がここにあります。
●本書の構成
第1章「2020急騰相場で10倍株・大化け株量産の予感」は、なぜ、今後の相場が99年・00年のITバブル相場のようになる可能性が高いのか、また、10倍株発掘のコツも併せて指南していただきました。
第2章「1999年の10倍株から学ぶ発掘ヒント」では、ハイテク相場にふさわしいハイテク急騰相場の超成長株を割安で発掘するポイントも初めて紹介していただいています。
第3章「テンバガー超有力銘柄20&注目銘柄77」は、「時価総額300億円以下の10倍有力銘柄20」を紹介していただき、さらに、2倍以上の大化けも見込めそうな魅力的な77銘柄も併せて掲載しています。
第4章「利下げ・株高局面で活かす景気の読み方と投資の知恵」では、98年8月~99年4月の欧米やアジア中心とした世界、並びに日本の金融・経済情勢の歴史(日経新聞の見出しやリード文)も収録されており、ここからも現在とほぼ似通った相場環境だったことがわかります。
最終章「投資戦略2020&将来に向けて自分目線の投資を」では、今後の相場におけるメイン・楽観・悲観シナリオを含む合理的な投資戦略をご提案いただいています。また、2019年話題の大化け株「ワークマン(プラス)」の実店舗を見に行ったにもかかわらず、スルーしたことにふれ、正直に残念な気持ちがあることを認めつつも、その体験も糧とした大化け株を発掘するうえで何が大切か、教えてくれています。
●著者のテンバガー実績
(書籍紹介後に達成した銘柄のみ)
シーティーエス、ゴールドウィン、ヨネックス、寿スピリッツ(『東京五輪大化け株BEST10』)、寿スピリッツ、アイ・アールジャパン(『10年目線で買っていい株・買ってはいけない株』)、鎌倉新書(『大化け株サイクル投資術』)、ペッパーフードサービス(『インド+親日アジアで化ける日本株100』)、北の達人コーポレーション(『いま仕込んでおくべき10倍株、教えます!』)
<目次>
第1章 2020急騰相場で10倍株・大化け株量産の予感
第2章 1999年の10倍株から学ぶ発掘のヒント
第3章 テンバガー超有力銘柄20&注目銘柄77
第4章 利下げ・株高局面で活かす景気の読み方と投資の知恵
最終章 投資戦略2020&将来に向けて自分目線の投資を
<AMAZON>
※楽天証券のメディア
「トウシル」にて新刊をご紹介頂きました!
大化け銘柄をズバリ予測!『テンバガー超有力銘柄20&注目銘柄77』気になるあの本をチェック!
<新刊・特別企画告知ページ>
追記1(2月2日 13:30)
・新型ウイルスによりフィリピンで死者-中国外で初
武漢からの旅行者の方のようです。
心よりお悔やみ申し上げます。
本当にこの悲惨な現状からの
回復を望みたいものです。
株価の視点からは、
中国の異常な緊急事態は
ある程度短期でパニックを織り込んでしまう
と思いますので、
主要経済諸国での
非旅行者の方の死亡例が増えるか否か、
よりその点を引き続き注視していきたい
と考えております。
天下の金融番人・米FRBのクラリダ副議長も、
新型肺炎の見通しは不確実要素としつつ
私の投資ポジションに
大きく影響する金利動向に関する点では
米経済は「好位置」にあるとあらためて発言。米国債利回り曲線の主要部分で長短金利が逆転する逆イードが再び起きたことの意味合いは、あまり重要視しない考えを示した。
という
ポジティブな内容で、
追記を終えておきたいと思います。
追記2(2月2日 21時)
第1弾の異例措置発動が来ましたね。
「中国人民銀行、春節明けの3日に18兆7000億円供給へ」
中国人民銀行(中央銀行)は2日、3日に公開市場操作(オペ)で金融市場に1兆2千億元(約18兆7千億円)を供給すると発表した。1日のオペの金額としては異例の規模で、新型肺炎の拡大による金融市場や経済への悪影響を緩和する。3日から取引を再開する株式や人民元相場を側面支援する狙いもある。
では、
そろそろこのページはENDに。
どうぞ2月22日をお待ちください。
(3月30日の追記として、最終フォローコメントを掲載しております)