出光興産は石炭販売の強化に乗り出す

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出光興産は、新興国の需要も見込み、石炭販売の強化に乗り出す。
2012年度に国内外の販売量を09年度比で44%増の800万トンに引き上げる。
出光興産は12年度に国内向けの販売量を
09年度比33%増の700万トンに引き上げる計画。
石炭の二酸化炭素(CO2)排出量は原油より3割、天然ガスより7割多いとされ、環境負荷が大きい。
このため、
出光は千葉県袖ケ浦市にある石炭燃焼技術の研究所で
個々の石炭の性質にあわせて蓄積してきた最適な燃焼法など燃焼効率を高めるノウハウを、
原料供給と組み合わせて提供して需要を掘り起こす。
海外需要の開拓にも力を入れる。
海外販売は12年度に100万トンと09年度比で3・7倍に引き上げる。
自社鉱山ではオーストラリアのエンシャム鉱山で増産に入り、
11年度には地中の坑道からの生産も始める。
ボガフライ鉱山でも大規模開発に着手する。
12年度の石炭生産量を1100万トンと09年度比で13%増やし、
国内外に石炭を安定供給できる基盤を整える。
親会社のJXホールディングスは、
事業で生まれる現金収支を有望な資源投資に振り向ける方針で、
石炭鉱山のさらなる権益取得も検討する。