拝啓 安倍総理「日本にカジノをつくるなら、ここしかない」
マカオにもシンガポールにもソウルにもあり、
それは目玉にならない。
カジノはないと見劣りするが、
主役ではなくあくまで「サブ」
では何がメインか。
東京五輪本でも書いたMICEが主役だ。
MICE型のIRでなければ、ハコものに終わりますよ。
そして、日本で海外の来場者を数多く集めている展示会場は
ビッグサイトしかない。
シンガポールだろうとラスベガスだろうと、
「昼は見本市と夜はカジノ」
は切っても切れないセット。
だからカジノ自体には賛成だが、
有楽町の国際フォーラムを鑑みても、
有楽町とビッグサイトのある有明・晴海あたりから
タクシー圏内のホテルかその周辺につくるしかない。
あるいは、ダークホースは横浜。
パシフィコ横浜も増床するので、少しは国際見本市が開きやすくなり、
インターコンチなどのホテルでは頻繁に国際会議が良く開かれている。
ただ、食事が日本に来たのに中華街では意味がないので、
周辺に和食のミシュラン支店を一気に作るとか、
対策は必要だろう。
これまで、私の元に
いくつかの県がカジノ誘致の話を聞きに来たが、
同じことを申し上げた。
カジノは準主役で、主役は見本市や国際会議ですよ。
今日から国会がスタートしましたが、
これ以外の地域に出来たって、日本人だけの需要ではいずれ斜陽産業になる。
安倍総理はMBSのジョージCEOやMGMのジェームスCEOからそのロジックを
おそらく耳にしているはず。
実際に、この4月から日本ではマイナーだった見本市という職種も
総務省のカテゴリーに加わった。
見本市という言葉を国会答弁で使った初の総理も安倍総理だ。
欧米では国の産業の趨勢を担う非常に重要な産業なので、
遅すぎたくらいですが。
もちろん、ものごとは総理だけで決めているわけではないが、
霞が関もこの理論を理解していると感じているし、
私も微力ながらそう働きかけてきた。
いずれにしても、
カジノ関連法案が可決して仮に関連銘柄が上昇しても
上記以外の地域に出来ればカジノ関連銘柄は「売り」だ。
さあ、国会に注目しましょう。