今回の記事も半分は投資会のメンバー向け、
半分は自分の投資史における私的記録ですので、
悪しからず。
「業績見通しによる株の売買とシステムトレードによる短期売買を否定する」
現在の証券業界では、業績見通しによるファンダメンタル分析と、
システムトレードが主流のテクニカル分析があり、
この2大勢力がウォール街や兜町の主流であろう。
これを否定し、新たな境地を開くヒントをバフェットに求めた。
バフェットは師であるグレアムの教えを最初は忠実に守りつつも、
教えを取捨選択し、フィッシャーの考えにも触れ、
最後はオリジナルの投資にたどり着き、巨万の富を得た。
これはまさに手破離である。
「守」は、師についてその流儀を習い、その流儀を守って励むこと、
「破」は、師の流儀を極めた後に他流をも研究すること、
「離」は、自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すこととされている。
私に置き換えると、
「守」
株人生の4/5をグレアムとバフェットのバリュー投資方法を実践し、
絶望は買いで、熱狂は売りという相場への逆行で
儲かる事を身に染みて体験してきた。
こちらに関しては、価値が価格の2分の1でも、
買った後にさらに半値になった事もあるが、
確かに長期的に儲かった。
半値になっている間は、
まだ若かったこともあり、2001年、2002年
などは本当に本来価値に株価が戻るのか不安で仕方がない時もあったが、
その勇気は確かに報われ、2005年~2007年にかけて、
驚異的な利回りを達成した。
しかし、その後、転機はリーマンショックに訪れた。
バリュー株ファンドの破産を目にして、
PERやファンダメンタル投資のもつ怖さも体感し、
別の方法にも目をむけた。
「破」
そして、空売りやトレードの研究を始め、
株人生の1/5は相場に従う事を身に着け、
そこそこ儲かった。
確かに超長期投資に比べて、損切りもバシバシやっていたので、
あまり不安も感じないし、利益も上がっているから
いいかなと思っていた。
しかし、今のやり方では、
昔のパフォーマンスに勝てないのではと、
先日の投資家との会合で壁にぶつかる。
「離」
そして、今年。
今まで学んだことをすべて活かし、
かつ驚異の資産構築をするために、
自分のやってきた投資感覚をすべて客観的に立証しつつ、
業績見通しによる株の売買とシステムトレードによる短期売買を全否定して出てきたのが、
テクニカル・バフェット理論。
「賢明なるテクニカル投資家」
というコンセプトだ。
バフェットは超偉大だ。
しかし、その投資理論で銘柄選びをするアナリストは多い。
これをすべて出し抜くには?
そして、バフェットの師であり、私の氏の師である片山先生やT氏の
原点でもある、
ベンジャミングレアムを黙らせるテクニカル理論は構築できないか?
それで、出てきた戦略が今検証している「テクニカルバフェット理論」だ。
先日、この理論に基づく過去の検証によれば、
今年一年間で2倍以上の上昇をした銘柄の51銘柄のうち、
70%にあたる35銘柄を見つけ出せたこととなった。
と述べたが、
現在はその10倍にあたる過去大化けした500銘柄でも
その理論で仕込むことの有効性を手にできた。
デフレ前のバブル時代の日本の相場時の銘柄も可能な限りチェックし、
その有効性を検証しています。
ちなみに、
投資期間はグレアムの保有期間の平均であった2年前後を見込んでいます。
これもグレアムが「チャートの売買をやる投機家は1年も待てない」という前提を覆すことで、
賢明なる投資家となるために必要な期間だと判断しました。
そして、見えてきた新手法の「安全域」
その手法で探した注目株を引き続きピックアップしながら、
今月中には投資理論をまとめつつ、
その手法は死ぬまであるいはバフェットのような超高齢になるまで
封印してその優位性が一日でも続くようにしたい。
私は、投機家でもトレーダーでもなく、
投資家に戻ります。
しかも、グレアムやバフェットが否定したテクニカルを使い、
ファンダメンタルの中でも業績による株価予測は一切排除した、
「賢明なるテクニカル投資家」になります。
というわけで、新年ゴルフも休んでいますが、
しばらく週末のゴルフも休止しますので、
こちらも悪しからず。
しかも、永久なる投資の優位性を保持するため、
投資会のみんなにも今回のルールは非公開にします。
先に言っておきますよ。
でも検証結果の1000銘柄(現在やっと500銘柄ね)のチャートは
持っていくので、それでご容赦を。
あと少しだ。
頑張ろう。