今週はこれまで馴染みのなかった業界の方々と行動を供にさせて頂いている。
また、その業界を代表する団体の次の会長が決まった。
その会社は老舗の東証1部企業で、
その社長のX氏が業界団体の会長ポストに就任されたのだが、
なかなかおもしろい話を伺った。
リーマン後の2009年年初、
その会社の株価は100円を割り込んでいた際、
「当時は本当に潰れると思ってましたよ。
株価が100円割り込むのも当然で、
その時にいっぱい買っておけば良かったのにと
アベノミクスの今は言われるが、
その当時のわが社を考えると、まったくそんな気になれはしないかったですよ」
との事だった。
これは、同行していた役員、事業部長ともに同意見でした。
また、同業界の名門中の名門Y社が現在の株価は100円割れだが、
X社に限らず、同業者の先行きの見方はやはり厳しい。
中にはY社は倒産するのではという意見もあったのだが、
銀行の資金注入とその取引先の手堅さから息を吹き返したX社曰く、
「Y社も相当銀行から役員が乗り込んで、倒産はさせないで
事業を選んで廃業や事業売却をどんどん進めているので、
会社がスリムになった時に株価が100円割れなら私は狙ってもおもしろいと
思いますが」と新会長の意見であった。
いずれの会社にしても、
感じたことは株価が100円割れするという事は、
その会社の中で尋常でない事が起こっているということである。
株価が100円割れした会社の経営者と話すのは初めてだったので、
新鮮であった。
また、X社の社長の株の経験則は私の知らない法則で、
なおかつ書籍ではお目にかかれない面白い視点をお持ちで、
なかなかおもしろいお話を伺えました。
これで四季報を開くのがまた一段と楽しみになった。
他にも今や日本の代表企業となったT1社と、
元トップ企業のT2社との企業体質の違いなどの話も
非常に興味深く拝聴した。
株価100円割れ企業には、
その背景やその会社のブランド力が分からない限り、
近づかない方が良さそうである。
新しい業界の方と触れ合うのも、
非常に有意義で勉強になり、
この場を借りて御礼申し上げます。
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