昨日からそんなにおいを感じていましたが、
日経平均、来ましたね。
さて、短期的には盛り上がる市場に一言。
先ほど会議とランチを終えて、今マリーナベイサンズの展示会場を回っていますが、
が、
が、
が、
「日本パビリオンが無い!」
今回は動画(今後ますます重要な事は少年にだってわかるテーマ)・通信・放送の展示会・会議。
中国は5つ、
韓国は3つ、
台湾は1つの大きなパビリオンと点在する各社のブース。
さらには、
マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポール、ベトナムのパビリオン。
(※追記 インドもありました。ほんと各国勢ぞろい。)
欧米勢にも、
大きな大きな各フロアに中国と激突するUSAパビリオン、
ドイツ、フランス、イギリスのパビリオン。
加えてルーマニア、イスラエルのパビリオン。
(※さらに追記。カナダ、イタリア、スペインもありました)
というか、
アジアや世界の全製造業の主要国・新興国の中で
パビリオンがないのは日本だけ。
今日も現地の展示関係者に、
「まじで日本は国にお金が無いのか?そんなに不景気なのか?」
と聞かれました。
わかります?
この虚しさ。
SONYやCANONやパナソニックはそんな中、奮闘してましたよ。
特にパナの展開には拍手を送りたい。
だが、私は前にこの業界のアジアの統括責任者だったからわかるんですよ。
ブースやプライベート展示の場所が明らかに不遇されている。
オーガナイザーからしてみたら、
華のある場所、隅っこにも人が行くような強力な企業をどこに配置したいかが、
手に取るようにわかる。
だから、
私は展示会場の図面を見るだけで、
「どの企業が産業界で王様なのか、新興勢力の王子様なのか」が理解できる。
そして、
それをそのまま来期・展示会なので3年くらい先の業績に結び付けて考えるのだが、
各企業はともかく、
「おーい、霞が関や永田町の方々。日本が孤立していっているのがわかりますか?」
といいたい。
実はクアラルンプールの国際見本市でも、
主要製造業国でパビリオンがなかったのは日本だけだった。
あんなにキーエンスやDMG森精機はがんばっていたのに・・・
後方支援しろよ、日本政府と霞が関。
もう10年以上前のアジアの見本市と全く違う景色が拡がっているのが、
10年後の日本の未来を暗示しているように思えてならない。
ここに来る道中に、ホリエモンの「どこにでもいける?」的な本を読んで、
別に海外に無理して出る必要なんてないと書いてありましたが、
ありえない。
だから、今ここの会場で商談が活発な企業の部材は日本製なのに、
エンドマーケットが取れないのは、
グイグイ図々しく入り込んでいくグローバル人材が少ないからだ。
ユニクロの柳井さんの「日本を出よ」「現実を視よ」で展開されている危機感を、
私はこの展示フロアから同意して伝えたい。
どんどん小さな存在感になる日本。
私の未来観や数年先のアウトルックが当たるのは、
単純に何百人・何十か国の人々と話した感想のサマリーや
こういうフィーリングを積み重ねているだけで、予想しているからではない。
時には日本人ではないふりをしてでも本音を探って、
明日の未来をイメージしている。
だから、
日経平均が5日続伸したよ~という日本からの電話はうれしかったが、
ちょうどアメリカの商務省の人と
薄れゆく日本について話をしていたときだったので、
なんか複雑な気持ち。
備忘録を兼ねて、オンタイム更新。
あー、
もっと僕に国の予算を動かす力があれば・・・
社会保障費なんて削っていいから、
未来の富のために予算を使わないと日本の優位性が浸食されていく・・・
総論的に言うと大先輩方に失礼だが、
お孫さんのためならと資産をあてたり我慢できるという先輩方への厚生費を我慢頂き、
未来を生きるわれわれの暮らしや給与を考えて、
産業のビジネスを拡げる予算を国にさけるような世論に賛成してほしい・・・
このブログを読んでる若い人がいたら、
表層的に考えないで、もっとよく世界の現実を視ないと、
みんな食べれなくなるぞってほんと言いたい。
全製造業国の揃った中で、
マレーシアでもシンガポールにおいてもいなかった「日本」の
相対的でゆっくりとした衰退を止めようよ。
賛同する議員を集めて、若いもんに選挙に行くようにケツをたたく。
最終的にはそれしかない。
まとまりのない長文をお読み下さりありがとうございました。
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