先日誕生したGVスコア。
今回の進歩した点として、
格付けスコアはC-4、
GVスコア(原則0~100)50を中間点
にしたことで、
以前よりも
「激安ー割安ー割安寄りー中立ー割高寄りー割高ー激高」
度合いが明確につかみやすくなったと思います。
そして、
来月になる前に、
少し事例を足して添付しておきます。
(見方の補足は各銘柄の図表後に掲載)
<アップル(AAPL)>
③ 格付けランクでは売り寄りの中立・GVスコアでは割高、短期GVスコアSでは超割高の過熱サイン点灯
⑤ 長期スコアにちぐはぐサインが出ているものの、GVスコアは中立。格付けランクはまだC内だが注意のグレー
⑥ ⑤は長期では買い場も⑥に至るまで約33%短期ダウン、下落後⑥は優良SAランク・GVスコア85点以上に
⑥~㉛ さすが天下のアップル。バリュエーション的に売り場らしい売り場はなく、ずっと買い場の割安キング
㉞ 21年12月、同社初のEランク&GVスコアも30割れで次の判定基準15割れに近い超割高水準に
(全体相場の天井を疑う一要素としても機能)
㊲
今度は23年7月、同社初のFランク&超割高~激高のGVスコア15割れの急悪化に。
ドットコム・ITバブル時代③と違い、長期割安スコアも同時に劣化しているのは成長鈍化の証になりやすい
(全体相場の天井を疑う一要素としても機能)
*最新スコアはマガブロ内で扱っていきます
<レーザーテック(6920)>
①~⑤
当バリュエーション視点で割高感はないものの、同比較内で最大75%のドローダウン。
これは割安な銘柄が超割安になり、超割安な銘柄が激安になり、激安な銘柄が破格の超激安になる過程で生じており、
当バリュエーション評価からはナンピン(買い下がり)以外の解決策は今のところありません。
⑳
この時点では展示会など含めて同社の競争優位性が十分に認識されており、
毛kkとしてC&グレーは一時的な売りにも値せずに、
値上がり加速のプロセスでは押し目域内に。
㉒
競争優位株として迎えたEランクから最高値まで約2.6倍。
EからGまでいくのかいかないのか難しい判定域、
これを当指標で展望することはできませんが、
極論的に消失しても困る度合いが低い企業はEで最高値を付けるケースも多いものの、
競争優位株や話題のど真ん中(強モメンタム)の株はGまで駆け上がるパワーがある傾向
㉗ 当方が当時、旧スコアでも実際に最終撤退判定した最狂の過熱・割高感水準
㉗~㉘ こちらの約6割ダウンはバリュエーションの超激高で回避可能
㉘ 業界で競争優位性のある銘柄は割高域からの調整の場合はCーDランクで押し目になるケースも多い
㉙ 当方は当面触る予定のないことから、先日計算した比較的最新値を公開。
これらの2社は
取り上げていた為、
GVスコアの事例では
あえて取り上げたことの無かった
話題のエヌビディア株を最初に取り上げました。
未掲載銘柄・半導体関連つながりで、
22年テンバガーのタカトリも
取り上げておきます。
<タカトリ(6338)>
①~③
C3ランクまでテンバガーの芽が拾えたことが掴めます
④~⑤
④がDの後方ランクですがGVスコアは買い圏内で、
仮にチャートなども加味して一部を一時的に売ったとしても、
それだけが要因なら⑤のC圏内回復でシミュレーション上は
買戻しの判断になるかと思います
⑩
格付けC&4以上のグレー混在&短期GVスコアSは過熱を示唆で、
アップルやレーザーテックなどのような業界の強い株でなければ一時的な売りも検討水準
⑪ Bランク・GVSスコア77まで回復・調整
⑫ 今月に至る
以上、
GVスコアの水準・推移判定の
参考資料の追加まで。
(あくまで個別株の良しあしでなく、GVスコアの参考事例です)
《参照》================
「割安度ランクの見方・詳細」
◎全体を通じて
●格付けランクは後出する各指標のいずれかでマイナスの少ないものが上位に来る「減点方式」を採用
●GVスコアは成長性・収益効率性・安全性の「総合バリュエーション」の一般的な評価方式
●格付けとGVスコアの水準は原則として一致するものの、乖離がある場合にはどちらかがダマシである可能性あり
(よって、乖離がある場合に心配な場合には悪いほうで見ておくのが保守的な見方で、自分目線で強気な銘柄の場合は良いほうで見ることで早期に失望するリスクを防ぐ防波堤の役目となります。過去の検証で格付けスコア・GVスコアのどちらが優勢とも言い難く、乖離がある場合にはだましを疑うor定性分析と併せてどちらかを採用する=ケースバイケースで考える必要のあるケースあり)
●GVスコアの構成としてS~L、補助スコアLLも掲載
●GVスコアSは短期的な割安感・過熱感、LLの右に行くほど長期的な割安感・過熱感となります
●GVスコアの期間別数値を掲載することで、投資家の投資スタンスで柔軟に活用できます
●下記表基準の「許容範囲に収まるor超えた指標がいくつあるか・程度」を参考材料として活用
◎各指標(格付けランク判定表・スコア指標等)の見方
話題株
ご案内しましたように、
3か月前に改定した
(以前のバージョン参照先としてもご利用ください)
最終形態前だった割安度評価が、
格付けランクとGVスコアという完成
に至りました。
今後はシンプルに、
銘柄のバリュエーションが
格付けランクとGVスコアの値で
パッと眺めてつかめるようなり、
(GVスコアのGVは総合バリュエーション=Gross Valuationの略字です)
以前のように別紙を参照せずとも
図表に入った表示(以下、拡大図)で
大まかに分かるようになっています。
<格付けランクとGVスコアの水準>
※格付けランク判定表の詳細(改訂2版)
格付けスコアはC4
GVスコアは50
(原則0~100の間で推移)
を中間点にしたことで、
以前よりも
「激安ー割安ー割安寄りー中立ー割高寄りー割高ー激高」
度合いが明確につかみやすくなりました。
特にGVスコアは
50の中間点が経済指標のような感覚で見れて、
0~100のレンジで容易に割安/割高感を把握しやすく
数値も0.1点刻みでわかりやすいと思います。
そして、
GVスコアの割安圏が分かりやすいように、
60以上のスコアの背景が黒にハイライトされています。
また、
このGVスコア(総合・中期)は、
期間や性質の異なる以下のGVスコアから
算出されています。
<各期間・性質ごとのGVスコアS・M・L・バリュー補助LL>
格付け・各スコアの算出にあたり、
全体を通して、
損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の
主要3つの財務諸表の全てを駆使し、
以下の様な性質を見定められるような定量化を行っています。
(23年5月よりバフェット指標を加味したことでキャッシュフロー関連の組み入れを増やして進化させています)
成長性:売上や利益の伸び率
収益・効率性:利益率やROAなどの変化率とキャッシュフローの活用度
安全性:フリーキャッシュフロー、自己資本比率、資産と負債のバランス
大化け性:多種指標で各割高性を「格付けスコア」として査定
(減点集計し、その大小で大化け余力・割安/割高を判定)
そして、
期間別や機能別に割り出すことで、
総合値で見えなかった
「割安度のヒートマップ」が
瞬時に把握できるようになります。
特に進化した点として、
銘柄表で10倍・100倍株の
生まれやすかった水準🏹を把握しやすくした点と
過去の検証から設定した
売りの大まかな基準を
格付けランクの欄と
各GVスコアの欄に記載。
あくまで
数値の参考的な見方として、
買戻しを前提とする
一時的・予防的な打診売り(つなぎ売り)から
一部の利確開始、
撤退のフィナーレ売りまでの
目安の参考水準としてご参照ください。
なお、
GVスコア50未満(グレー)
より下の水準は分かりやすいですが、
格付けランクのCランクでも、
マイナス点が4以上のCには
後方のCということで、
減点部分にグレーをつけております。
(Cは小型株の10倍株の芽になることもあれば、大型優良株の絶好の押し目にもなることもあれば、小型株の短期過熱サインになるなど、ランクの意味合いが個別銘柄で雲泥の差があるランクです)
短期チャートの過熱などに併せて
短期よりのGVスコアSだけが悪化した際には、
一時的な打診売り・つなぎ売りの補助サインにもなったり、
同時に長期寄りのスコアも悪化していれば
撤退を含む長期の大きな天井圏を示唆するケースが意味合いになったり、
もちろん、
業界で存在感の強い株ほど
ずっとD・Eランクで過熱寄りのまま
ほどよく上昇のホットゾーンが続いたりと
絶対に100%のサインなどはありえませんが、
ケースバイケースで総合的に勘案して
とても有益なヒントをわれわれ投資家に示唆してくれます。
さらに、
各種GVスコアが
どこから来ているかと言えば、
ここ数か月利用しておりました
以下の指標群から導き出しています。
※格付けランクとGVスコアの下地となる「従来の減点判定表の基準と補足」
(参考値として掲載の総合BAGレシオなどの補足に掲載)
(上記の従来査定表では、他の事例も増やして査定していく中で、総合BAGレシオの中立数値を3.1から4.1に、許容レンジを8未満に、同じくV-GARP・G-GARPの許容レンジ(緑)を各々8と10未満に引き上げたのが先月比較での大きな変更点です。あとは、中大型株の査定の無かった時価総額区分を一から見直し、すべての時価総額の銘柄の減点上限が平等に25点になるように改善されています。なお、全体相場の判定LMIスコアでベア判定(S)の場合は、適応基準が厳しくなることがあります)
先般例示した
10倍・100倍株の出発点をつかむのに、
上記の査定は有益で、
従来の詳細項目別のバリュエーション査定は、
すべてGVスコアと格付けランクで
活かされております。
今後はこの図表は裏方でせっせと集計され、
公表はGVスコアと格付け表をアップしていきます。
(※その他:個別株バリュエーションの全体市況への応用)
全体相場の割高/割安のざっくり感は、
精密には捉えることは無理でも
長期的には個別株バリュエーションの
割安(割高)株の増加・減少を参考にして
捉えることができると考えています。
尊敬してやまないバフェット氏も
正確に相場の先行きを展望できないと述べているものの
金利と個別株(リーズナブルな価値・価格比較)査定で、
相場の基調を捉えることは有名ですね。
◎各項目・用語説明と見方
●格付けランク
バリュエーション評価のあらゆる観点から
少しでも割高要素のある点を減点していくことで割高株を回避する効果を狙った指標。
詳細は上記にて先述部分を参照ください。
なお、
この減点採点の際には、
減点水準を厳格化しています。
●GVスコア
総合バリュエーションスコアで
原則として50を中間点に
0~100のレンジで動きます。
詳細は先述部分をご参照ください!
なお、
GVスコアは
無名・有名でない時代には
激安~割安な時期がありますが、
知名度がアップしてくると
定性判断が有望であると判断した場合には、
Cの割安圏~中立で押し目買いか打診買いをいれねば、
最後の成果に至らないことも
エヌビディアの事例から学び取れます。
これはアップルやレーザーテックなど
なくてはならない時期になった企業ほど顕著で、
逆に、
極論でいえば、
なくなっても困るユーザーが少なければ少ない企業ほど、
GVスコア(格付けランク)の水準がより良く出る点に留意し、
時代時代のその時々で、
企業のブランド力も加味して、
活用しましょう。
(この点はPERやPBRと他のマルチプル・バリュエーションス指標と同じです)
<参考値>
●総合BAGレシオ
以下の様な指標を包括し、10年・20年目線で算出。
・BAGレシオ
キャッシュフローや安定収益を重視する後述のバフェット指標と、
私の従来から重宝してきたGARPレシオなどをMIXした指標。
BAGはバフェット・アサカ・ガープ(割安成長)の頭文字をとった略称で、
10年目線で算出。
なお、
このBAGレシオは3つのパターンがあります。
①時価総額1兆円未満=GARPレシオに重きを置いて算出
②時価総額1兆円以上=B-GARPに重きを置いて算出
③高配当株やバリュー重視株ならB-GARPをそのままBAGレシオに採用
デメリットとして、
②・③に少し定性要素が混じりますが、
メリットである
時価総額・属性をより反映して算出できる利点の方が大きい為、
この3パターンで変化させます。
・GARP(Growth at a reasonable price )レシオ
長期目線で成長性視点をより重視し
割安性を算出する全統括型のバランス指標で、
10年目線で算出
・THS
アップルを知見のベースに、
同社の1000倍高以上の獲得から逆算して完成した
10年15年目線の長期株価寿命スコア。
株価の長期的なポテンシャルの伸びしろ余地や、
ゲームで言うライフスコアを表す位置づけ。
米アップルの1000倍超の事例
で示したように、
超長期でのホールドにも
耐えうる設計にしております。
・V-BAGレシオ
以下のB-GARPレシオに朝香算出指標の数値を
少し加えて算出したもの
・B-GARPレシオ
チーム・バフェットにヒントを得た
「バフェット割安成長レシオ」で
安定的な収益とキャッシュフローを重視して算出。
●バフェット収堅性スコア
収堅性とは、
効率的な収益性とその安定堅固性を指し、
B-GARP同様に、
キャッシュフローを重視して算出。
私の重視する朝香版・来期ROAと違って、
実績値に重きをおいて算出することからも、
収堅性という造語にしています。
バフェットの投資先のスコアは概ね50以上が多く、
超大型優良株の発掘では55以上を探しつつ、
35未満を落第ボーダーラインに設定しています。
(35未満=落第はあくまでこの指数の減点判定。総合的な評価から同指標35未満でも投資価値のある株はあると思われますので、その点は補足します)
なお、
10倍株・100倍株の芽・種の
過去事例において、
この収堅性は
低いものやマイナスのものが多数あり、
現時点において、
これらのバフェット関連指標は
小型株の仕込み時には有効でないケースも多く、
大型株(時価総額1兆円以上)中心に参考にすることが
適切なケースも多い事には留意が必要です。
●その他ー指標
・成長バランス=期待成長率と期待ROAの平均値(%)
(期待成長率=来期予想増収率、期待ROA=来期予想営利ROA)
・GVR=来期PSR×実績PBR
(『日米100倍株で勝つ』の安全性・割安性(GVR)・成長バランスを参考指標として一番右端に掲載。詳細は拙著にて復習・参照ください!)
●その他ー各指標の期間
投資期間の想定レンジによって
買いの許容水準が異なっており、
超長期:~20年
長期:10年~
中長期:5~10年
短中期:3~5年
短期:1~3年を想定。
以上、
指標の見方・補足まで。
※当記載のコンテンツは情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。株式投資には価格の変動があるため、利益を生むことも損失を生むことも両面が起こりうることが想定され、投資に関する決定はご自身の判断において行われますようお願いいたします。また、情報は正確を期するように心がけておりますが、掲載しております情報には誤り・リスク・不確定な要因を含む場合がございますことを予めご承諾ください。なお、掲載された情報等の利用に関しまして当方並びに事務局は一切責任を負うものではありませんのでご了承ください。
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