FRBの判断はますます難しく
8月のNY連銀製造業景況感指数は、大幅に悪化。
特にドル高や中国景気減速もあって新規受注が予想以上に大きく落ち込んだ。
要するにファンダメンタルの悪化は利上げによって好ましくない。
一方で、
8月の住宅市場指数は約10年ぶりの高水準で、
ダウは寄付きのマイナスから一気にプラス圏に押し上げた。
先日、FRBはファンダメンタルの良さをしっかりと確信して利上げしたい一方で、
株と住宅価格のバブルを招く事態は避けるために早く利上げしたいとの分析を掲載したが、
今日の真逆の経済指標は悩ましいところであろう。
もっとも、FRBが重視している雇用の数字が堅調なので、
今のところはバブル退治優先ということになると思うが、
雇用指数は景気の一致指数か遅行指数。
新規受注などに遅れて雇用指標が悪化すれば、
9月12月に利上げできないかもしれない。
物価の面から見ても、ますますの原油安は、FRBの利上げには逆風だ。
でも、こういう複雑な状況は、のちの「まさか」の元になり、
そこで株のボラティリティが生まれるので、
のんびり結果を待って、「その時」にスピーディーに動ける準備はしていきたいと思います。
- 関連記事
-
- 500円を越える下げ (2015/09/01)
- FRBの判断はますます難しく (2015/08/18)
- やはり米国株は上げてきましたね (2015/08/10)