アジアでの紙おむつ需要増を背景に、
リーマン後の相場で、
私はこの「紙おむつ」需要を見据え、
投資をしてきました。
ユニ・チャームの連想銘柄となった
「瑞光」でのテンバガーは想いで深き出来事でした。
さて、
日経15面が報じたように、
「化学各社、紙おむつ材増産」とのこと。
しかし、
見逃してはいけない東レ幹部の
「紙おむつ部材は中国メーカーも台頭。
もっと違いを出さないと生き残れない」
というコメント。
このアベノミクス相場の第一陣で、
中国人の爆買い=紙おむつ・高級家電という図式がありましたが、
それを見た中国メーカーがここに投資をしないはずがない。
一昨年に国際不織布会議の紙おむつ関連のセクションに
参加した折、
とにかく中国からの研究者の参加が多かったこと、
意外にインドからの参加者も多かったこと、
を書きましたが、
競争激化の中では、
消費者には高性能・低価格という恩恵がいきますが、
産業界的には各社の体力消耗が激しくなり、
こうなると
投資先は
競争優位企業に絞る必要性がさらに高まります。
危機感をコメントで述べた
東レに関しては、
国際会議での傍聴者も多く、
詳しいことはわからなくても、
傍聴者が多い間は学びたい点が多い=優位性があると
判断していいだろう。
ただ、それが今年も続くのか、
2018年での東京開催の大規模大会でも続くのか、
じっとその趨勢を線で見続ける必要性があります。
産業界の地殻変動は突如やってきますからね。
やはり商談の起点となる国際見本市・会議の
現場を見ることは、
3年先までの株価の見通しを持つのに非常に優位性がある。
また、
このおむつ市場に関しては、
新刊で黄信号と述べたメーカーのアジアでの現場視察を通じ、
決算資料で感じたその信号が、
やはり正しかったと確信するに至っている。
これを知るのは簡単だ。
バンコクやジャカルタや上海で、
「今、一番人気のあるおむつはこの中でどれですか?」
この質問を売り場の担当者にすることを
何十店舗と繰り返すだけで、
「なぜ黄信号の会社の決算書からシェア率が抜けたのか、」
自ずと答えは出てくる。
ショッピングモールの売り場の担当者が
国際株投資に目覚めたら、
良い運用ができるんだろうに・・・
もったいない。
産業のパワーバランスや消費市場は
常に変化をしているので、
その芽をはやく掴むことが大事でもあるし、
ここに大化け株の素になる
ストーリー発掘のおもしろさがあるんだとも思います。
おむつに関して思った雑談まで。
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