しかし、
ダバオの爆発テロの時に半径何百メーターにいて、
その後にも大統領の地元やマニラでも感じるのは
本当に国内で9割の支持を集めている人情深い大統領で、
人心掌握に長けた大統領であるということ。
ダバオでテロのあった後、
フィリピン検察庁トップを父に持つ友人Aも
世界有数な安全な街として誇っていたダバオでのテロに驚いていたし、
何よりも強力な護衛もつけてくれた。
さらに
SP並びにダバオ警察トップを退任した父を持ち
日本語のできたDも、
・ダバオはこんなことくらいで安全は揺るがない
・これを契機に我らが大統領はダバオのような安全な街をフィリピン全土に広げるに違いない
犠牲者の冥福を祈りつつも、
それを信じて疑わない彼らが、私をケアしてくれた。
そして彼らに加えて、
縁あって船に乗って話した人々や
運転手なども加えて、この国の未来を話しましたが、
「Tomo、これで投資の検討を辞めないでほしい。
ダバオは安全で、フィリピン全土からやがて凶悪犯罪や麻薬、
ひどいトラフィックは大統領の政策で必ず良くなる。
実際に、ただでさえ、
日本の投資先はベトナムやミャンマーに最近は力を入れていて、
流行りものが好きに感じるし、
アメリカは腰を据えて守ってくれるか不安だ。
われわれは中国ははっきりいって嫌いだが、
街にお金を入れているのはチャイナマネーだし、
波がなく街に根付いているのはコリアンだ。
でも、われわれは日本の力を必要としている。
だから、こんなことがあってダバオから引くのでなくて、
Tomoから多くの日本人に、
ダバオが安全なこと、
圧倒的多数の国民でそれを支持し、街の近代化を望んでいること、
誠実な長期的支援を望んでいることを君のフレンドに伝えてほしい」
そう託されて私はダバオを後にした。
実際に、彼らと出会う前の一人旅の時間に、
私はダバオですれ違う女子大学生の集団に何度か
「アニュハセヨ―」と言われ、
乗った車の運転手やレストランの店員に
「ニーハオ」
と言われ、
今「誰が」この街で大切なのかを
身に染みて感じていた。
おそらく比大統領にしてみたら、
日米に安全保障だけ協調体制を組むのではなく、
実産業界の肉厚な実弾が欲しいのだろう。
大統領は事故の翌日、事件現場をおとづれ、
14名の犠牲者の眠る部屋で犠牲者にキスをし、
絶対に治安国家をつくると誓い、
国民も
「STAND STRONG」
「BUSINESS AS USUAL」
と誓って、
翌日から普段通りの生活に徹していた。
大統領のやっている事が民主的な国民の切なる願いに基づき
行われている事だけはよくわかった。
海の外からのきれいごとは要らないのだろう。
それらを目の当たりにした私は、
かつて日本軍の敗走したこの街で、
何か運命的なものを感じる出来事にもなった。
いつもは日米側から物事を見ることが多いが、
ちょっと複雑なものを感じたので、
記憶と記録に残しました。
しかし、
日米の国益を考えても、
大統領の暴挙ではなく、国民の切なる願いで政策が履行されていることを
もう少し理解してもいいのではないだろうか。
これで情熱とお金を引いては、微笑むのは中国だけだ。
<ダバオ市内の様子>
<この周辺がおよそ1時間弱後に悲劇に巻き込まれた>
<町の交差点にはポケモンGOに熱狂する若者が>
<事件現場から徒歩15分南の繁華街周辺>
※マックに入った瞬間、ほぼ半数のお客さんにガン見されましたが、
理由は前に書いたような感じです。
この後にこの左の3人+2人男女グループに声をかけられました。
マニラだと少し怖いですが、とてもいい人達でした。
女子学生もこんな感じでいることのできる治安状況。
夜中に一人で歩けるバンコク、クアラルンプルの一部、マニラのマカティ
以上にセーフティー感のある街なのですが・・・・
ちなみに、ここにもカルビー、グリコ、ユニ・チャームの存在感あり。
<裏通りでも夜中に女性が一人で歩ける街は大丈夫かなあ、というのは、
現場に足を踏み入れるのが好きな私の感覚>
※その後、ホテルに戻ってからは自由な行動ができませんでしたが・・・
<翌日、いつも通りの時間が流れていたダバオ>
<モールに行くことは反対され、護衛の方の提案で海を見にいくことに>
※発泡スチロールで力強く泳ぎ、芸でお金を要求する子たち。
中国人と韓国人がコインを海に投げ込む中、私は子どもたちを船の上に読んで、
未来につながることをしました。
また機会があれば触れますが、ちょっとこの子たちは物乞いと違って、
考えて対価を得ようとしていたので、
付加価値を作ろうとする子供たちが
社会を担う土俵にあがってくることを期待しています。
<前日の事件がウソのような時間・・・>
そして、どうしてもショッピングモールが見たい私と当局で話をして、
人の集まるところで第2次テロがあるとしたら、
有名なSMモール系を狙うだろうという事で、
比較的まだ知名度の低いが新しいAbreezeモールを訪れた。
<さあ、ユニクロさん!もう数日前からH&Mはここで売ってますよ>
※テロ後で人の少ないモール。普段の10分の1だとか。
モールだけは閑散としていたようでした。
<それでもお客さんのいたDAISO>
※日本円で約200円。100円ショップではなく、200円ショップでも売れに売れる!
ちなみに、
街のレストランで聞いた子のパートタイム時給が1時間約60~70円でした。
<フィリピンを安心して暮らせる豊かな国にしてほしい。
その唯一の期待の星だと信じる国民。
事件後すぐに現場に足を運び、遺影を弔った大統領>
大統領になってから3~4分の1の時間を
地元のダバオで過ごしているという大統領。
彼の希望は、この街を豊かで近代的な街にするため、
投資マネーや産業界の更なる流入を心から願っている。
果たして日本政府はこれを汲み、
ベトナムとフィリピンを対中安全保障政策の糧にできるのか・・・
安倍総理が大統領と会談したのも今開催のASEAN会合が初めてのようですし、
他国で行っている経済界をごそっと連れて行くような外交を展開しなければ、
彼らは安全とそれを維持するための富の形成に傾くかもしれない。
要するに、
今後フィリピンが中国に傾斜する可能性も十分にありうるということ。
しかし、まだ今なら滑り込める。
彼らはジャパンマネーと共に栄える心意気を待っている。