このバリュエーション評価法は、
朝香独自の最新ツール。
銘柄のバリュエーションを
「成長性・収益性・効率性・安全性」のあらゆる面から算出し、
全指標でバリュアブルなものを最上位にランクし、
割高なマイナス点がひとつでも多いものを
下位にランクさせる独自の方法で、
史上最大の大化け株発掘・獲得を目指します!
以下、
バリュエーション評価の
銘柄検証事例です。
ご参照ください!!
事例② マイクロソフト(MSFT)
「全期間のバリュエーション推移表」
(↑クリックで拡大できます。なお、長年の推移で営業CF&自己資本比率(安全性)のマイナスポイントがなかったため、2指標は掲載を割愛しています。ただし、キャッシュフローも自己資本も上記の各バリュー指標に活かされており、間接的に数字に織り込まれております)
なお、
以下に最低限の見方だけは掲載し、
マイクロソフトの説明入り図解に移ります。
●ランク・全体相場判定
ひとつの指標で判断せず
割高圏の数でランクを下げる減算式かつ
総合的に割安/お値打ち度の強い順を
判別できるランキング形式。
場合によっては株価が業績予想に先行し、
割安/割高のバリュエーションが
だましとなる場合もあり、
海運・非鉄金属・不動産などの景気敏感株では
その傾向が相対的に強く注意も必要。
また、
個別銘柄の評価の際に、
独自に割安・割高の判定レンジを変更しています。
●各指標と基準表
<基準表>
(↑クリックして拡大できます)
損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の
主要3財務諸表の全てを駆使し、
バリュー・グロース重視の各指標、
ならびにそのブレンド指標を算出。
売上、利益、ROA、キャッシュフロー、自己資本,、負債
などの数字を全面的に駆使し、
「成長性・収益性・効率性・安全性」を査定し算出。
(なお、査定・算出に関してのご質問等はあいにくNGです)
長期:10~20年
中長期:5~10年
短中期:3~5年
短期:1~3年を想定。
「22倍 マイクロソフト推移事例と教訓など」
(↑クリックで拡大できます。途中経過年の中略なし。プレーン状態の図表は最上部の図解を参照ください)
上記表にあるように、
算出指標の一部が100倍株(黒の数字)の種条件を満たし、
それ以外でも10倍(グレーの数字)候補の条件には当てはまっていた
A◎ランクの09年3月基点①で仮に買って、
(水色点線枠で囲った左最上部分。ランクの詳しい見方は前出のランク表を参照ください)
それ以降で
初めてF■ランクになった21年11月まで
ずっとホールドして売ったとしたら、
(Fランク=激高で利食い/撤退がほとんど吉のケース)
ドルベースで
22倍(倍率①・濃い紫の矢印参照)というダブルテンバガー
をつかむことができました。
(これは私の実績でもあり、長期個別成長株の醍醐味はこれに尽きると言っても過言ではない一例です。あと、同社にはSランクの割安サインがなかったことで、100倍高を生めるような極端な割安状態で無かったことは記憶しておいてもいいかもしれませんね)
この達成には
旧式の評価法も役に立ちましたが、
旧式だと21年の夏場には激高サインを点灯させていたので、
今回の新指標・運用法だと、
もっとパフォーマンスを向上させることができ、
大化け株投資の合理的な武器として
とてもワクワクする可能性を持っています。
また、
仮に基点②、
15年8月のC△2.5ランクで仕込んでも、
21年11月の激高Fランク
で売っていれば、
(基点②以降の推移=薄紫の矢印参照)
約7.8倍の
大化け株の果実を
得ることができます。
しかしながら、
水色で囲った点線の時期、
つまりランクA◎の間で仕込めば
すべてテンバガーを取れているので、
やはり、大化けの期待値はCランクよりAランクのほうが高い
ことは間違いないと思います。
ほぼ同期間で、
超絶なパフォーマンスにならなかったことは残念でしたが、
それでも十分な収穫を得ることができました。
単純な誰もが見ている割安指標や、
ましてやなんとなくの勘で、
この長期バイ&ホールドの再現は
それなりに難しいと思いますが、
その他の事例も含め、
上記の分析法での再現力は
かなり期待できる結果となっています。
なお、
倍率①の推移において
D・Eランクで手放してしまったら、
テンバガーを実現できずに終わってしまう一方で、
19年8月のE6●ランクからマイクロソフトに投資をして、
21年11月のF8■ランクで手放しても、
2.5倍を達成できるので、
(ピンクの矢印を参照)
なんとも投資の最終判断は、
本当に難しい一面が必ずあると思います。
(この点で補足すると、投資スタンス、投資期間、目標値などが違えば、同じ銘柄の投資判断が千差万別になるのは当然のことと言えますし、だからこそ、日々の売買が成立するのも株のダイナミズムの一面でしょう)
思い起こせば、
同社株に関しては、
2000年にビル・ゲイツから、
「ITソフト、モバイル、中国、インド」という
一生足を向けて寝ることはできないくらいの宝の教えを請いて、
ぎりぎりまで売りを引っ張ったので成就しましたが、
そうでなければ、
ここまでホールド判断が続いたかは断言もできず、
売りの判断は買い判断の何十倍も難しい、
そう改めて感じた次第です。
(もっとも、だからこそ今回の新しいバリュエーション測定器の誕生は、本当に心強いかぎりでもあります)
さて、
今回のマイクロソフト事例では、
リーマンショック以降で
安心の成長株になっていたことや、
安定の法人需要などや、
アップルのような派手な話題がなかったことから、
時価総額はずっと地味にステーブルに大きくなっていきましたが、
ITバブルの99年12月(上部の赤枠)から、
10年後の09年3月までを比較すると、
マイナス73%もの
ドローダウンがあったことも
見逃してはなりません。
(この点があったため、00~08年の推移は割愛して事例掲載しています。また、これは図解事例の振れ幅ですので、実際の最大のドローダウンを示すものではない点は補足させていただきます)
そして、
同じく代表格のマイクロソフトまで、
21年の終盤に割高だったことは、
22年年始からの私の全体相場のベア優勢判断に
有益に活かしたこともつけ添えておきます。
(この点は2021~22年のマガブロの読者の方なら既知かと思います)
一方で、
超長期の視点でみれば、
仮に同社株を
99年12月の高値掴みをしたとしても、
22年後の21年11月には
5.7倍で売ることができたので、
むしろ価値不変or価値拡大過程との判断があれば、
価格下落中に買い増し・買い下がりをして、
臨めることが重要でした。
すべての銘柄において
大事な共通点ですから、
何度も繰り返し書き残しますが、
マイナス●●%だから損切というルールでは、
長期投資における最大の甘味を味わうことは不可能ですし、
この点はウォーレン・バフェットやピーター・リンチにも
ぜひ学んでいただければうれいしいところです。
そして、
この夢物語を実現させるには、
・投資先企業の経営者・事業が有望で将来性と拡大余地があり続けること
・可能なら魅力的な価格で購入し、それが無理でも少なくとも割高過ぎない「妥当性の範囲内」で買うこと
・価値に対しての価格がバリュエーションの許容範囲を大きく逸脱しない間&自分目線の期待消失がない間はホールドし、仮に途中で少し割高と判断して利食っても、有望な企業が再び魅力的な価格or状態になったら再度買い戻すこと
(再度魅力的なバリュエーションに戻った時に、売った株価よりも安いとは限りません。売った後に、該当企業の好決算で株価は急伸し、時価総額は大きくなるのに、業績成長を背景にバリュエーションが安く戻ることも多々ありますので)
・バリュエーションで割高圏になったら一部利食いを行って、会社の成長果実のおすそ分けはしっかりいただいておくこと
(この辺のさじ加減と塩梅はかなり高度に難しいところですが、私は長期相場判定ナビ(LMI)とこのバリュエーションである程度は機械的に最大化を狙いつつ、日々研究と進化を続けて、この点はまだまだ勉強・修行を積んでいきたいところです。なお、非合理の理というか合理性の概念を超えて自分の未来の理想実現に必要な企業を応援したいという気持ちだけで投資する場合などは除きますが。もちろん、前者の「価値>価格の合理性」と後者の「志ある最大限のソーシャルホット」が両立する時が最高の投資ではありますが、想い人や人生の伴侶と同様に、そんな会社はそうそう出会うことは多くないので、みなさまもみなさまの納得する自分目線でそんな会社を見つけたら、がっつりハグして決して離さないように大切にしてください)
などが重要で、
これは、
これまで幾多のテンバガー、
ハーフ・ハンドレッドバガーを
つかんできた私の教訓です。
一朝一夕では身につきませんので、
しっかりと投資力(知と精神と経験)
を磨いていきましょう。
そして、
人生初のハンドレッドバガーをつかめるよう、
私も磨き続けます!
以上、
【22倍 マイクロソフト(MSFT)】新バリュエーション事例②
でした。
※当記載のコンテンツは情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。株式投資には価格の変動があるため、利益を生むことも損失を生むことも両面が起こりうることが想定され、投資に関する決定はご自身の判断において行われますようお願いいたします。また、情報は正確を期するように心がけておりますが、掲載しております情報には誤り・リスク・不確定な要因を含む場合がございますことを予めご承諾ください。なお、掲載された情報等の利用に関しまして当方並びに事務局は一切責任を負うものではありませんのでご了承ください。
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