このバリュエーション評価法は、
朝香独自の最新ツール。
銘柄のバリュエーションを
「成長性・収益性・効率性・安全性」のあらゆる面から算出し、
全指標でバリュアブルなものを最上位にランクし、
割高なマイナス点がひとつでも多いものを
下位にランクさせる独自の方法で、
史上最大の大化け株発掘・獲得を目指します!
以下、
バリュエーション評価の
銘柄検証事例で、
日本株のトップバッターは
ユニクロ等を展開し、
日本株では最も古くて長いおつきあいの
ファーストリテイリングです。
ご参照ください!!
事例③ ファストリ(9983)
「全期間のバリュエーション推移表」
(↑クリックで拡大できます。なお、長年の推移で営業CF&自己資本比率(安全性)のマイナスポイントがなかったため、2指標は掲載を割愛しています。ただし、キャッシュフローも自己資本も上記の各バリュー指標に活かされており、間接的に数字に織り込まれております)
なお、
以下に最低限の見方だけは掲載し、
ファーストリテイリング(ファストリ)の
説明入り図解に移ります。
●ランク・全体相場判定
ひとつの指標で判断せず
割高圏の数でランクを下げる減算式かつ
総合的に割安/お値打ち度の強い順を
判別できるランキング形式。
場合によっては株価が業績予想に先行し、
割安/割高のバリュエーションが
だましとなる場合もあり、
海運・非鉄金属・不動産などの景気敏感株では
その傾向が相対的に強い点には注意も必要。
また、
個別銘柄の評価の際に、
独自に割安・割高の判定レンジを
変更しています。
●各指標と基準表
<基準表>
(↑クリックして拡大できます)
損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の
主要3財務諸表の全てを駆使し、
バリュー・グロース重視の各指標、
ならびにそのブレンド指標を算出。
売上、利益、ROA、キャッシュフロー、自己資本,、負債
などの数字を全面的に駆使し、
「成長性・収益性・効率性・安全性」を査定し算出。
(なお、査定・算出に関してのご質問等はあいにくNGです)
長期:10~20年
中長期:5~10年
短中期:3~5年
短期:1~3年を想定。
「25~1118倍 ファストリ推移事例と教訓など」
(↑クリックで拡大できます。途中経過年の中略あり。プレーン状態の図表は最上部の図解を参照ください。なお、時価総額500億円以下の部分は、小型株の企業脆弱性を鑑みて短期のチェック指標を増やすバリュエーション評価を行っております)
上記推移表にあるように、
算出の全指標が100倍株の種条件を満たしていた
SA☆ランクの98年11月基点①で買って、
(最初に青枠で囲った部分。ランクの詳しい見方は、前出のランク表を参照ください)
実際に利食いした
21年3月(E●6.5・ピンクの点字枠)まで
ずっとホールドして売ったとしたら、
(この時は旧式のバリュエーション評価法で割高売りサインが点灯したため一部を利食いしたタイミングでした)
300倍(倍率①・濃い紫の矢印参照)という
超絶の果実を享受でき、
この新指標・運用法は
その実現を支える合理的な武器として
とてもワクワクする可能性を持っています。
また、
99年12月(赤線枠)の
┣個別でもE7.5と超割高で収益グロース指数があと0.41悪化でほぼF■8ランク
などから、
いったん
99年12月に31倍で
売ってしまうと仮定します。
(ただ、ファストリの成長は強く、翌年も株高で時価総額を上昇させ、バリュエーション評価もD4.5 に改善する健闘を見せていますが、そこがITバブル相場での同社の頂点となっており、なかなか魔法のように最高値=最割高のサイン点灯といかないケースがあることも覚えておき、最終的には事業の定性条件・全体相場・株価チャートを鑑み、総合的に判断していくことが必要になります。もちろん、こちらの00年11月に売れていれば46.4倍が取れるのですが、事例のシミュレーションではその前のEランクで行うことが現実的と考え、そのように事例設定しました。合理性に従っても常に最大が取れるわけではないですからね)
そして、
数値改善に基づいて、
再び超激安SAランクに戻った
02年3月の基点②に買い戻したとします。
(上から2番目に青枠で囲った部分。ランクの詳しい見方は、前出のランク表を参照ください)
そして、
21年3月の実際に利食いしたEランク
で売っていれば、
(基点②→薄紫の矢印参照。なお、表に記載の25倍は基点③からの倍率で、②からの倍率は45.1倍です)
24.9倍(約2割の税調整後)の再投資×45.1倍=1122倍
と、
20年目線も超えた年月を要しますが
日本株としても、
世界に誇れる
驚愕の運用パフォーマンス
になりました。
(長期個別成長株の醍醐味はこれに尽きると言っても過言ではない代表例のひとつです)
単純な誰もが見ている割安指標や、
ましてやなんとなくの勘で、
この超長期バイ&ホールドの再現は
かなり難しいと思いますが、
その他のアップする事例も含め、
上記の分析法での再現力は
かなり期待できる結果となっています。
なお、
03年8月基点③は、
私が実際に中国上海で
同社のとてつもない巨大な将来性に
胸を躍らせて仕込んだタイミングで、
21年3月(ピンクの矢印)にて
25倍を達成しました。
デスクで書かれたアナリストレポートより、
時代の最先端に現地で直に触れることの大切さ、
経営者が世界のてっぺんを目指して走る馬力と成長力etc、
成長株の神髄を
心底学べた貴重な経験をすることができ、
同社にはとても感謝をしております。
(最近はシーインなど競合(デザイン性のある低価格品)も増えてきており、なんとか東南アジア・南アジア・アフリカの最後の伸びしろ獲得までは成長して没落しないで、世界に冠たる日本企業として夢のつづきを見せていただきたい、個人的にはそう願っています。まだリストには残り続けておりますので、22年9月初旬時点のバリュエーション評価はこちらで確認ください)
また、
リーマンショック前後(水色の点線枠)でも、
同社の株は底堅さが目立っており、
現在のような
景気減速・リセッション懸念の深い時には、
しっかりと強固な大型株を
ポートフォリオに入れておく重要性を
学ぶことにもつながりました。
(06年以降、小型新興株はボロボロになったものが多かったですからね。現在は人生の半分程度か未満を生きてきたこともあり、こういう逆風の景気の時には、配当付きのバリュー株や優良ETFもポートフォリオの支えに考えるようになっています。なお、水色の点線枠のA・Bランクはすべてテンバガーの芽にもなっています)
なお、
10年20年目線で
基点①からずっとホールドを続けて、
21年3月Eランクに大きな利食いをできたとしても、
途中には、
しっかりとドローダウンがあったことも
見逃してはなりません。
(上記図解の赤の点線枠)
ITバブルの崩壊時の
赤枠事例(00年11月→02年3月)では、
フリース等のブームが去った後の反動もあり、
マイナス84.7%
(これは図解事例の振れ幅ですので、実際の最大のドローダウンを示すものではありません。倍率②の運用ならこのドローダウンは回避。ただし、倍率①でずっとホールドした場合に、99年12月よりも00年11月のほうがバリュエーション評価が改善していますが、その後に業績予想が大きく下がったことで株価は下落。あくまでもバリュエーション評価は業績予想の変化で急変することもあると心得ておきましょう)
15年から16年の世界景気減速時の
赤枠事例(15年7月→16年5月)では、
マイナス56.8%
(個別企業の価値・将来性や経営者に損傷・失望なければ、あるいは他にもっと魅力的な投資対象がなければ、この半値以上のドローダウンを許容し、価値不変あるいは価値増長中の価格下落=玉を増やす好機とみなすでしょう。すでに確固たる日本の代表的な成長企業になった後ですら、56%もの下落があったことは、ぜひ賢明なる長期投資家として、頭の中心に叩き込んでおいていただきたい。なお、当時のブログや既刊ですでにご紹介したように、このドローダウンの株価が正しいのか、それとも全体市場の調整に巻き込まれただけで同社の株価下落が長期的に間違っているのか、それを確かめるためにも現場=ユニクロの全世界の主要支店を世界一周して巡り、この下落=買いの好機としたことがありましたね)
一方で、
超長期の視点でみれば、
仮に同社株を
00年11月の高値掴みをしたとしても、
20年4か月後には
6.8倍で売ることができたので、
(図表のグレーの点線矢印を参照)
むしろ価値不変or価値拡大過程との判断があれば、
価格下落中に買い増し・買い下がりをして、
臨めることが重要でした。
(平均買値が下がっていれば、おそらくテンバガーもいけたものと推察します)
すべての銘柄において
大事な共通点ですから、
何度も繰り返し書き残しますが、
マイナス●●%だから損切というルールでは、
長期投資における最大の甘味を味わうことは不可能ですし、
この点はウォーレン・バフェットやピーター・リンチにも
ぜひ学んでいただければうれいしいところです。
そして、
この夢物語を実現させるには、
・投資先企業の経営者・事業が有望で将来性と拡大余地があり続けること
・可能なら魅力的な価格で購入し、それが無理でも少なくとも割高過ぎない「妥当性の範囲内」で買うこと
・価値に対しての価格がバリュエーションの許容範囲を大きく逸脱しない間&自分目線の期待消失がない間はホールドし、仮に途中で少し割高と判断して利食っても、有望な企業が再び魅力的な価格or状態になったら再度買い戻すこと
(再度魅力的なバリュエーションに戻った時に、売った株価よりも安いとは限りません。売った後に、該当企業の好決算で株価は急伸し、時価総額は大きくなるのに、業績成長を背景にバリュエーションが安く戻ることも多々ありますので)
・バリュエーションで割高圏になったら一部利食いを行って、会社の成長果実のおすそ分けはしっかりいただいておくこと
(この辺のさじ加減と塩梅はかなり高度に難しいところですが、私は長期相場判定ナビ(LMI)とこのバリュエーションである程度は機械的に最大化を狙いつつ、日々研究と進化を続けて、この点はまだまだ勉強・修行を積んでいきたいところです。なお、非合理の理というか合理性の概念を超えて自分の未来の理想実現に必要な企業を応援したいという気持ちだけで投資する場合などは除きますが。もちろん、前者の「価値>価格の合理性」と後者の「志ある最大限のソーシャルホット」が両立する時が最高の投資ではありますが、想い人や人生の伴侶と同様に、そんな会社はそうそう出会うことは多くないので、みなさまもみなさまの納得する自分目線でそんな会社を見つけたら、がっつりハグして決して離さないように大切にしてください)
などが重要で、
これは、
これまで幾多のテンバガー、
ハーフ・ハンドレッドバガーを
つかんできた私の教訓です。
一朝一夕では身につきませんので、
しっかりと投資力(知と精神と経験)
を磨いていきましょう。
そして、
人生初のハンドレッドバガーをつかめるよう、
私も磨き続けます!
以上、
【25~1122倍 ファーストリテイリング(9983)】新バリュエーション事例③
でした。
※当記載のコンテンツは情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。株式投資には価格の変動があるため、利益を生むことも損失を生むことも両面が起こりうることが想定され、投資に関する決定はご自身の判断において行われますようお願いいたします。また、情報は正確を期するように心がけておりますが、掲載しております情報には誤り・リスク・不確定な要因を含む場合がございますことを予めご承諾ください。なお、掲載された情報等の利用に関しまして当方並びに事務局は一切責任を負うものではありませんのでご了承ください。
- 関連記事
-