記事作成 2023年5月16日 15時55分
最終更新 同日22時37分(99年12月説明を加筆修正)21時10分(2019年時期の追記)
事例第2弾として、
米マイクロソフトの刷新版を
以下にアップします。
マイクロソフト(MSFT)事例
「全期間のバリュエーション推移表(ver.3)」
※前提として、ページ下部の運用表の見方や事例第1弾などを把握している読者用の事例第2弾となります。 ※この事例集は『指標の有益性』と『活用の運用ルール』を習得するための事例提示が目的
<事例で覚えておきたい点>
(1999年12月)
☑総合BAGレシオ・BAG・GARPレシオ・V-BAG・B-GARPがすべて10超の割高のスコア
☑THSだけがやや割高圏で一部残す判断はできる
☑格付けランクの判定は「F」
☑どんだけ株価が下がっても耐えられる心中覚悟銘柄なら、まだ格付けが「F」で「G」が残っているためOK
☑ただし、アップルが同時期、まだ割高圏にない総合BAG・GARPスコアだったのに比べて相対的に割高
☑よって、仮に定性判断がほぼ同点とすれば、どっちかを残すなら割安性の観点からアップル株が正解となる
☑実際に、MSの「次の長期大化けの芽」になる割安な買い場まで10年近くかかっており、割安性の査定もやはり大事
(2009年3月)
☑総合BAG~THSまでの左から4指標、ならびに大型株限定指標も含めて100倍株の最低条件割安度はクリア
☑総合BAGレシオ・BAGレシオは2つペアで特に強い割安サインを点灯(水色で表記)
→その後に22倍株(実際に20倍超獲得)の原動力になりました。
(もちろん、当時は今回の2段階進化前の劣後版でしたが、有効に働いてくれました)
(2009年3月~2013年8月)
☑総合BAG~THSまでの左から4指標、ならびに大型株限定指標も含めて100倍株の最低条件割安度はほぼクリア
☑2010年8月にV-BAGが0.1オーバーでグレー表記になっていますが、グレーはテンバガーの条件としてはクリア
☑結果として、ここの仕込みまではすべてテンバガーの芽となった
☑テンバガーの芽となれたのは、同社事例ではすべて(今のところ)Aランクのタイミングのみ
(2019年8月<追記>)
☑時価総額10000億ドル以上のそれ以降、BAGレシオは通常バージョンを適応した
☑同時価総額or高配当株に関し、超大型株の例外としてB-GARPのどちらかを選んでよいルールに基づく補足
☑MSはバリュー性よりも安定した成長性に着目して持続投資をしてきたため、朝香分析MIXのBAGレシオを選んだ
(2021年11月高値天井・22年7月・同10月)
☑従来から使用してきたGARPレシオも新開発のバフェット割安成長レシオ(B-GARP)も10越えで割高
☑全体スコアのペナルティを加算した判定ランクも割高~超割高圏のE入りで部分的あるいは半分利食い等が妥当判断
☑ただし、同天井圏ではバフェット指標の割高性はアップルと同様なものの、MSFTの総合BAGやTHSの過熱感が薄い
☑そのため、まだこの天井は大天井でない可能性も残っている
☑その後の下落で翌夏には優良トップ株の短期押し目拾いが検討できる程度の水準まで割安度はやや改善
☑さらに22年10月には大型株限定指標で買いを妨げない水準まで割安度が緩和している
(残念ながら、その時にはチームバフェットにヒントを得た新開発のバフェット指標は持ち合わせていなかった)
☑(事業相違等もありますが)結果としてアップル株23年1月反転に比べ、MS株は相対割安性に勝り22年10月に反転
<その他>
☑収堅性スコアはまだデータ蓄積が少なく暫定判断ですが、同社の収堅性はリーマンショック後を除き、すべて90点台で極めて強く、底堅い株価の源泉と心得たい
☑その高い収益堅固性(収堅性)があったためか、同社株は一度も超激安のSランク=100倍の種は出現せず
以上、
リーマン後22倍10株の
マイクロソフト事例、
ご参照まで。
(※同社株も22年秋に検証した古い事例記事があります。興味のあるかたは
コチラよりどうぞ)
《参照》
◎各指標の売買許容判定レンジ表と格付けランク判定表の見方
<各指標の売買許容判定レンジ>
*お手数ですが、各画像をクリックし拡大してご覧ください
(少しだけでも見やすくするため横幅を短くし、備考を別に分けるなどの再加工を施しました)
<判定・ランク格付け表>
※D以下は今後のデータ蓄積で配点変更の可能性あり。B以上は全体市況のブルB・ベアSに関わらず判断不変
の深堀の一環記事です
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