いよいよ長期的な節目
(赤の横線参照)まで登ってきた
メガ銀行株筆頭の8306三菱UFJ-FG
(以下、MUFG)。
本来は下記の割安度スコアを
週末のコンテンツにしようと
用意していたものですが、
先に現実が到来したので、
一部をシェアします。
<8306 割安格付けランクとGVスコア(以下のNo.①~⑪と上記のチャートと連動)>
本日のMUFGの株価は
ブルームバーグの日銀記事で
1338円から売りに押されたとされていますが、
果たしてそれだけだったと思われますか?
私は短期的なバリュエーション評価の
過熱感への接近もあったと思います。
結論を申し上げますと、
同社の本日高値のバリュエーションは
2018年の高値(⑨)とほぼ同じ格付け・
同スコアのGVスコアになったのが
1329~1336円で、
ここから先は過去と比して割高圏だな、
そう観ていたレンジから売られたことを
ここに残しておきたいと思います。
また、
上記は同社株の株価上値レンジ目途を把握しておこうと
シミュレーションしたものですが、
2018年のマイナス金利の環境と違って、
金利の正常化に向けて動いている
環境を前提にとらまえて、
2006年の高値時の
割安度を算出したところ、
Dランクも過去にはあったようです。
なお、
図表の2つ補足として、
<1>
②→④は株価はそれなりに上昇しているにも関わらず、
GVスコアに大きな変動がないのは、
当時の会社四季報予想数値の上振れがあって
バリュエーション評価の許容度がアップしていた点
<2>
⑥→⑦は株価が大陰線で急落したにも関わらず、
大きくバリュエーション評価がEまで悪化しているのは、
通期決算後のファンダメンタルズの悪化が要因です。
割安度の改善による下り坂なら、
「巨人の星」(古い例えで恐縮です)を歌いながら
耐え忍び買い増すのに合理性がありますが、
割安度の急変悪化を伴う株価の急落は
よっぽどの買い支えたい「何か」がない限りは、
利確・ロスカットで撤退がセオリーです。
せっかくなので、
これも割安度の理解を深めるために
付け添えておきます。
今後は、
2018年1月並みのバリュエーション評価で
株価が止まるのか、
あるいは
金利正常化に伴って
2006年時のバリュエーションまで上値を伸ばすかは
未来のみぞ知るでありますが、
(個人的には金融株の分析はまだ日が浅いので感想レベルですが、PBR1倍割れ解消ETFの設定や金利正常化で追い風はあると思っていますが・・・)
このような
目途を把握することは、
大きなアドバンテージとなります。
元来、
従来の私のバリュエーション評価では、
金融株の査定は難しかったので
これまでは投資先として避けてきましたが、
(2003年りそな銀の破たん時に同セクターに投じたのは別です)
過去のテストも良好で、
新興も優良もグロースもバリューも
全方位に投資の支えとして機能しそうな点は頼もしく、
今後も深掘りして極めていきたいと思います。
ひとまず本日は、
高値目途設定の第一弾が
うまく機能していた点のご報告と、
ブラインドした部分の
2006年高値と同じ割高度になる
株価については、
シェアしたいと思います。
以上、
【三菱UFJ-FG(8306)割安度ランクとスコア】
今日の高値は2018年1月高値と同水準だったご報告と記録まで。
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